スポンサードリンク

2016年1月26日火曜日

代替できないものは淘汰されない説

通勤中、こんな記事を見つけたんです。

アマゾンを使ってる人は本屋が潰れてもいいのか・・・?

実を言うと、自分はこれから本屋ってのはどんどん潰れていくし
それは決して悪いことじゃないと思ってるんですよ。






他にもっと良いサービス(モノとかコト、場所など)があれば
そっちを選ぶのは当然だし、それが経済というか市場原理だと思うわけで。

Amazonと比較して、リアルな本屋の利点は
立ち読みして中身を確認したうえで購入できるし
売り場で、自分も知らなかった面白い本に出会えたり
欲しいはずなのに忘れてた本を思い出せるからで
つまり、試し読みとキュレーションの機能が重要なのかなと。
あとは買ってすぐに手に入ることか。

それも、Amazonの立ち読み機能とかリコメンド機能
あとは当日配達機能とかが出てきて怪しくなってる。

いま潰れていってる本屋ってのは
よく地方で見かける小さい個人商店とか
そこそこ大きいけど品揃えが微妙に悪いところで
そりゃあもう、Amazonに勝てるわけ無い。

















逆に、立ち読み機能を全面に押し出して
購入前の本を喫茶店で読めるような本屋とか
ヴィレッジヴァンガードみたいに、売り場が楽しくて
自分が全く知らなかった新しい本、CD、DVD、雑貨に出会えるような
新しい楽しみ方を提案できる本屋じゃないと、生き残れないし
そもそも、生き残るひつようもないんだろうなと。














海外で人気の本屋さんなんか、本じゃなくて
本屋自体が観光名所になってるところもあるしね。


////////



あらゆる情報がネットのおかげで効率よく手に入る時代に
いままで通りの商売をぬくぬくと続けて、ライバルの存在に文句を言っているような
そういう存在は、今後どんどん淘汰されていくんだと思う。

ようは既得権益、そういうのが一切価値とか効果を失っていくんだろうなと。



たとえばTVはオンラインの映像配信サービスに圧されつつあるのは周知の事実で
今後は、不動産屋は大家と借り主が直接契約するアプリとかサービスが脅威になりそう。

こういうのって、最初に問題になったのって
大型ショッピングセンター、ショッピングモールが
地元の商店街を潰しまくる、いわゆる「シャッター街化」の話だったと思う。

面白いのが、ネットショッピングが普及したせいで
かえってショッピングモールが「シャッター街化」する例が出てきて
(恥ずかしいことに、実家のある小樽にいい例がありましてね…)
逆に、地域ときちんと結びついて、ショッピングモールには出せない
ぬくもりとか活気とか面白さを武器に、すごい栄えてる商店街もあったり。
















友達が住んでいてたまにいく戸越銀座〜中延商店街は
びっくりするくらい活気に溢れてるし、実際面白い店が多い。


















中野ブロードウェイなんか最たるもんだよね。
どっちも、東京っていうクルマで移動しにくいし
人口も多いから成立するのかもしれないけど。




////////



Amazonと本屋さん、ショッピングモールと商店街
どちらもライバルだけど、どちらもそれぞれ
「代替できない」魅力とか利点があれば淘汰されないし
消費者にとってもハッピーだと思うんですよね。より魅力的な選択肢が増えるわけで。


こういうのはスポーツとかイベントでも一緒だなと思うんですよ。

たとえば大リーグと高校野球と、どちらもそれぞれ面白いし
ワールドカップも面白いけど、松本と長野の壮絶なバトルも面白い。
んじゃないかと。サッカーも野球も実はぜんぜんわかんないんだけど(にわか)

自分の経験で言うと、モータースポーツだなぁ。
十勝の24時間耐久レースのスタッフもやったけど
学生が親の車で走る「学生ジムカーナ」の方が100倍楽しかったんすよね。



クルマで例えるなら
サーキットのタイムなら日産のGTRが最強かもしれないけど
軽自動車だって、走る面白さなら負けないかもしれない。でしょ?
そういう感じかと。



////////


新しい便利なサービス、モノ、コト、場所が
どんどんこれからも出てくルノは間違いないと思うんですよ。

けど、なんというか
きちんと「他に替えようのない価値」があるものは
どんなライバルが出てきてもずっと生き残ると思うんですよね。


だから、あと50年たって電子書籍が当たり前になっても、
やっぱり独特の雰囲気のある本屋は生き残るし
全自動のタクシーが当たり前になっても
モータースポーツは生き残ってると思うし
光合成できて食事を取らなくても大丈夫になっても、
江戸時代から続くうなぎ屋はやっぱり残ってるんじゃないかと。


そんなことを、Amazonと本屋さんの話で思いました。


自分も、50年後になっても
他に替えようのないような、ユニークで面白い人間でいたいものです。
そもそも、50年後生きてるんだろうか…まずは健康にならなきゃなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿